全日本ロードレース最終戦「MFJ GRAND PRIX SUPERBIKE RACE in Szuzuka」の決勝レースが行われた。
このレースウィークは天候に恵まれ、絶好のレース観戦日和となった。モリワキレーシングの地元開催とあって朝から大勢のモリワキファン、関係者が鈴鹿サーキットに集まった。日浦は決勝レースに向けたアジャストを行い朝のフリー走行で最終確認を行った。
午後2時、決勝レーススタート!スタートを上手く決めた日浦だったが関口太郎選手に先行を許してしまい、2番手でオープニングラップを通過する。2周目に上和田拓海選手、水野涼選手にかわされて4番手まで後退するが4周目には再び2番手に復帰する。しかし、その間に関口選手にその差を広げられてしまう。
日浦は予選後のコメントの通り2分11秒前半のラップタイムで周回、8周目には10秒台の2分10秒997のベストタイムに入れて猛追をかけるも、関口選手のペースが想定以上に速くそのまま2位でチェッカーを受ける。
シーズン前半、思うようなレース展開ができずに苦しんだ日浦であったが、岡山大会後のアジアロード選手権インド大会参戦からマシンセットの方向が決まり最終戦鈴鹿で2位表彰台獲得の成績を残せた。
またMD600サポートチーム”Team 高武 RSC”の作本 輝介選手が3位表彰台を獲得し、2位3位をMORIWAKI MD600の車体が表彰台を獲得。
この良い流れのままオフシーズンでさらにマシン・チームを熟成させ、来シーズンの更なる活躍を期待したい。
日浦選手コメント
シーズン序盤の不調からみれば2位表彰台はすごく良い結果だとは思うのですが、今回は地元開催と言うこともあり、“勝ちに行きたい”と強く思ったレースだったのでとても悔しいです。スタートは2番手で悪くなかったのですがそのあと(井上選手と水野選手に)抜かれて集団の中に入ってしまい、そこから抜け出すのに時間がかかってしまい、その時には関口選手がかなり前に離れてしまったのが一番の反省点です。
レース前半は11秒前半から10秒台に入れ、レース後半でも11秒中盤で走れていたのですが、自分の想定よりも(関口選手の)ペースが良かったので追い付くことができませんでした。
ウィークを通してセクター1がやや遅いのが課題だったのですが、そこを上手くまとめることができず抜かれてしまったことも反省点です。
今シーズンは開幕の筑波から上手く回らず転倒や良い走りができなかったりだったのですが、(アジアロード選手権)インド大会に参戦してから気持ち的にも吹っ切れて、今回の鈴鹿でもウィークを通して初日から良い走りができたと思っているので、来年はこの感触を忘れずにシーズン最初から良い走りができるようにこのオフシーズンに自分自身を含めて調整したいと思います。
一年間のご声援をありがとうございました。」