モリワキレーシングが手がける新型フルエキゾースト「BLADE RACING」が登場。
従来の4-1集合方式から4-2-1集合方式へと再構成し、パイプ径や管長など全レイアウトをゼロベースで見直した、正真正銘のレーススペックです。
4-2-1構成の採用から2年。2025年5月の「鉄馬」にてアップデートされた仕様をベースとし、ついに商品化に至りました。HSR九州を主な開発コースとし、低〜中速域のパーシャル特性を最適化。開け始めのモタつきやドン付きが抑制され、スロットル操作に対するレスポンスが向上。これにより、開け始めからストレートエンドまでの加速フィーリングが一体化し、従来品と比較して最高速の伸びも顕著に改善されています。また、ライダーの意図に忠実なトルク特性と、滑らかな出力特性の実現により、コントロール性も向上。操作感と加速性能が高い次元で両立されています。
さらに、運動性能に直結する軽量化のため、パイプ・サイレンサーともにフルチタン製を採用。
本製品は、タイムを削ることだけにフォーカスした、サーキット専用のプロフェッショナル向けエキゾーストシステムです。
日本の伝統的な武器である「日本刀」からインスピレーションを受けたエキゾースト。
日本刀のような崇高な精神を宿し、職人の技で研ぎ澄まされ、新たな技法で製作される「BLADE Series」は、伝統と革新の融合を象徴しています。繊細なバランスと強靭な性能が融合したデザインは、速度と美の共存が魅力の一端であり、そのデザインは新たなるチャレンジに重要な武器となるでしょう。
5角断面
デザインは、速度と操作性を追求した結果として、5角形の形状を採用。5角形がもたらす剛性により、薄くて軽量なデザインを実現し、空気抵抗の軽減と軽量化による操作性の向上を実現しています。
さらに、この形状により深いバンク角を確保することができるため、より安定した走行が可能になります。
BLADEの象徴
エンドキャップは、サイレンサーボディーから収束する5角断面と、サイレンサー内部から延びる楕円エンドピースを収納し、高速走行時に発生する乱気流とサイレンサーから放出される排気を効率的に流します。
また、エンジンブレーキ時のサイレンサーエンド周辺の気流を整流し、ブレーキングからアクセルオンまでのライダーフィーリング向上につながります。
新世代カーボン素材
新世代のCFRP素材を採用しました。
厳格な設計とテストを経て選ばれたこの素材は、非常に軽量でありながらも高い強度を誇り、耐熱性にも優れています。従来のカーボン素材では繊維が編まれたり積層されたりするため、繊維同士の間に隙間が生じることがあります。しかし、新しい素材では繊維が非常に細かくカットされているため、製品全体に応力が均等に分散され、強度が向上します。
これにより、製品は軽量化されながらも優れた強度を保ち、耐久性が向上します。
さらに、複雑な形状の製作が可能になりました。この革新的な素材を使用することで、製品の性能はもちろん、より自由なプロダクトデザインを可能にしています。