KYB MORIWAKI RACING、今シーズン最後のレースを、14位と13位で終える。熱いご声援をありがとうございました。
前日のセットアップで好感触を得たチームは若干のアジャストを行い朝のフリー走行で確認を行った。
決勝レース1は午前11時15分にスタート。5列目14番グリッドの高橋は絶妙なスタートを切り、9番手で2コーナーを立ち上がる。オープニングラップは予選から3つ順位を上げて11番手で通過する。
2周目に2分8秒台に入れると翌3周目に2分8秒281のベストタイムをマーク。その後も8秒台で周回を重ねる。それでもそれ以上タイムを上げることができず徐々に順位を落としてしまい14位でフィニッシュした。
レース2までは3時間以上ある。加速区間でグリップ不足を感じた高橋とチームは、このままのセットではタイム向上は望めないと判断して大きなセット変更を決意する。鈴鹿ファクトリーで急遽製作しジオメトリーを変える大掛かりな変更であったがチームはその時間の中で仕上げた。
迎えたレース2は20周と長丁場のレースである。6列目16番グリッドの高橋、スタート直後の集団に飲み込まれてしまうが、オープニングラップは5つ順位を上げて11番手で通過する。2周目に2分8秒台に入れると3周目に2分8秒478のベストタイムを出して10番手までポジションを上げる。午前中に比べてコンディションが変化したためその後は2分8秒後半から2分9秒フラットのタイムで周回を重ねる。しかしレース2ではズルズルと後退することなくしっかりと前を追うことができている。レース2に向けてセットを変えたことが功を奏している。その後も安定した走りを見せて13位でチェッカーを受けた。
今シーズンのKYB MORIWAKI RACINGの挑戦は終わった。全日本ロードレース2回、鈴鹿8耐の3回ではマシン開発も走行時間も短く戦闘力を上げるには限界がある。今シーズンの結果には決して満足はしていないが限られた時間を最大限活用して自分たちにできることをしっかりとやってきた。「最高を超える/ビヨンド・ザ・ベスト」このコーポレートスローガンの基、モリワキは常に前に進んでいく。モノづくりもレース活動も。
今シーズンの熱いご声援を誠にありがとうございました。これからもモリワキの挑戦への応援を何卒よろしくお願いいたします。
高橋選手コメント
「今シーズンの参戦は3回。シーズン前半はワールドスーパーバイクへの参戦や、鈴鹿8耐テスト、そして鈴鹿8耐本番とマシンに乗る機会も時間も多く慌ただしく過ぎていきました。しかし、鈴鹿8耐が終わってからこの最終戦までは走行機会がなく、正直そのブランクを痛感したレースウィーク初日でした。しかしモリワキらしくセッションごとに様々なことを試したり、大きく降ってみたりなどセットアップを詰めていきました。今日もレース1からレース2に向けて思い切り降りました。それが功を奏して、レース1のように離されてくこともなくしっかりと前について行けるレース展開となりました。レース2は20周と長丁場の厳しい条件だと分かっていた上での13位フィニッシュは、悔しいですけど現状自分たちの力を全部発揮できたかな、と思います。
チーム、スタッフに感謝です。そして今年もモリワキを応援してくださったファンのみなさまに心から御礼申し上げます。ありがとうございました。」