モリワキエンジニアリング

GPとモリワキ・その長い歴史

■MotoGPのあゆみ

GPとモリワキ・その長い歴史

 モリワキカラーのマシンが世界グランプリの最高峰クラスを走り、ポイントを獲得したのはこれが初めてではない。
1986年、青、白そして黄色のモリワキカラーをまとったNSR250を駆る八代俊二はスポット参戦でグランプリデビューを果たし、オーストリアGPで7位、ユーゴで8位となって計7ポイント。年間ランキング13位となっている。
樋渡治もモリワキZフレームにRS250Rのエンジンを積み、イギリスGPのドニントンに挑戦した。
モリワキは常にGPを意識し、目標にしてきた。
そういう意味では82年に世界ランキング2位になったグレーム・クロスビー、87年に世界チャンピオンになったワイン・ガードナーだってモリワキファミリーである。

 しかし2004年に獲得したポイントは全く意味が違っていたと森脇護は言う。
「八代がポイントを取れたのはライダー自身の力とNSRの力です。モリワキは現地でセッティングを行い、走らせただけです。でもMD211VFは我々がエンジン以外、ゼロから設計し、造り上げたマシンなのです」。
そう、MORIWAKI MotoGP PROJECTはモリワキが夢に見ていた「自分たちの力で世界最高峰のロードレースに挑戦する」プロジェクトだったのである。